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モテる男子は、胎児期にもテストステロン量を多く享受していた

”長距離を走れる男性”のほうが女性に好まれる可能性がある。こんな研究結果が英ケンブリッジ大学 のDanny Longman氏らにより発表されました。この説は、私たちの祖先、狩猟民族での仮説です。ただ、長距離を走れる者は狩猟に成功する可能性が高く、生命力にあふれ、良き養い手だとされるため、現代の女性にとっても、”本能的”に非常に魅力的であることがわかります。

医学的には、直距離走の能力には、骨格・筋肉量、心肺能力の高さが関係しますが、いずれも男性ホルモン(テストステロン)の高さが関係します。テストステロン量は食生活や生活習慣でも増加させることが可能ですが、胎児期に母体から享受するテストステロン量との関係性にも影響されているとも述べられています。実際、Longman氏らは500人超の長距離ランナーを調査したところ、母親の胎内で曝露されたテストステロン量が多かったランナーほど、良いタイムを出していたことを明らかにしたのです。

男性ホルモンの分類と役割

男性ホルモンは一般的に”アンドロゲン(Androgen)”と呼ばれるステロイド・ホルモンを指しますが、テストステロンのほか、ジヒドロテストステロン(DHT)、デヒドロエピアンドロストロン(DHEA)、アンドロステロン、アンドロステンジオン(androstenedione)、エピアンドロステロンなどの種類が存在しています。難しい名前が出てきましたが、男性ホルモンの約90%を占めるのが、”テストステロン”です。男性ホルモンの代表格=テストステロンは、骨格保持、筋肉増強、体毛増加、性欲増進に関係していますが、テストステロン量が減少すると男性更年期障害(LOH症候群)、 睡眠障害、 精神的ストレス増大、 慢性疲労を伴う疾患の発症に大きく関係します。

男性の皆様、男性ホルモンレベルは大丈夫ですか

年齢とともに、テストステロン量が減少してしまいます。
20歳代の頃の男性ホルモン量を基準とすると、30歳代では70〜75%、40歳代では65〜70%、50歳代に至っては50〜60%にまで低下してしまいます。
テストステロン生成量の低下は、LOH症候群(男性更年期障害)、 睡眠障害、 精神的ストレス、 その他疲労を伴う病気引き起こしますので、早めに予防策をとることが重要です。

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今日からできる男性ホルモンの増やし方

1 体重コントロール
適正体重を維持することは、実はテストステロン量を増やす最も効果的な方法です。
2012年、アメリカ内分泌学会の研究発表、またいくつかの研究で、減量によってテストステロン量が増えること、そしてBMIとテストステロンは相関関係にあることが分かっています。

2 適切かつ定期的な運動
筋力トレーニングや短時間の激しい運動はテストステロンを増やす効果があります。ただ、あまり過度になりすぎると、ストレスホルモンや酸化ストレスの増加を招き、逆効果になるので注意しましょう。

3 タンパク質摂取
筋肉量の維持、ホルモンの産生には、良質なタンパク質が必要です。分枝鎖アミノ酸と運動を組みあせると、テストステロンの大幅な上昇を認めます。また、アミノ酸の中でもシルクアミノ酸、分枝鎖アミノ酸、ロイシン、HMBの4種類のアミノ酸は、 テストステロン量の増加に貢献するともいわれています。

4 良質な脂肪酸摂取
オリーブオイルやキャノーラ油に含まれる飽和脂肪酸や不飽和脂肪酸はテストステロン量を増やす効果があるとされています。一方、一般的なサラダ油はテストステロンの生成を低下させる可能性があるとされますので、タンパク質摂取とともにオリーブオイルなどの効率的な摂取を心がけたいですね。

5 ミネラル(亜鉛)ビタミンD摂取
亜鉛はDNAや蛋白質合成に関係している細胞分裂に必要で、体内ではタンパク質と結合しています。カキ・レバー・ウナギ・カシューナッツ・たらこ・ホタテ・アーモンド・ささみ肉に多く含まれているので、定期的に摂取したいところです。
また、オーストラリアグラーツ医科大学で、約2300名の男性を対象に行われた研究では、ビタミンDの血中濃度の高い男性は、ビタミンD不足の男性よりもテストステロンが高かったことを証明しています。適度な日光浴や魚料理の摂取はビタミンDを増やします。

男性ホルモンにまつわる内容をまとめましたが、男性が活き活きと元気に過ごすためには、男性ホルモンコントロールはとても重要なことです。健康的で精力的な毎日を過ごすためにも、男性ホルモン量を適正に保ち、生活の中に華をもたせていきましょう。