暑い夏には熱中症予防のためにもエアコンを使用する機会が多いですよね。
そして寒くなってくると煖房器具と共に必要になってくるのが加湿器です。
今日はエアコンや加湿器などのように季節家電によって引き起こされる呼吸器の病気についてお話ししたいと思います。
1.急性肺障害とは?
2.急性肺障害の原因
3.急性肺障害の症状
3.急性肺障害の治療法
4.まとめ

目次

1.急性肺障害とは?

急性肺障害は、血液に細菌がはいってしまった外傷、または気管に唾液や食物、が入ってしまい唾液や食べ物に含まれていた細菌が肺に入ってしまう事によって引き起こされることがあります。

2.急性肺障害の原因

細菌が入ってしまうことにより引き起こされることがあるので、暖房器具や加湿器が原因となっている事があります。
夏は熱中症対策としてエアコンを使用します。室内の空気は室外に比べて最大5倍も汚れていると言われています。エアコンのフィルターは季節ごとに綺麗にしていると思いますが細菌が最も集中しているのは実はエアコンの内部にある放熱板という部分なのです。
暑いので閉め切った部屋の中で長時間使用すると湿度の高い状態が内部で続く為、細菌が繁殖してしまい急性肺障害を起こしてしまう原因となります。

では冬に急性肺障害になってしまう原因は何でしょう?
夏は湿度が高く、カビの繁殖率が高いのが原因の一つですが、冬は空気が逆に乾燥しています。
空気が乾燥しますと、鼻や口などの呼吸器系の粘膜が乾燥してしまい、身体の感染に対する免疫の防御機能が低下してしまいます。
免疫力をあげ、ウィルスが体内に入りやすくなってしまうのを防ぐには、加湿器を使用する方がほとんどだと思います。加湿器で湿度をあげると乾燥肌や、インフルエンザや風邪に感染する予防になるので有効です。
そこで、加湿器の水がなくなると皆様どうしていますか?
水が少なくなってくると継ぎ足し、また少なくなってくると継ぎ足す・・・を繰り返していませんか?
このような場合、加湿器の水の中で菌が繁殖してしまい、放出される細菌やカビなどの微生物を長期にわたって吸い込んでしまうのが原因です。

通常は、呼吸器の病気はウィルスや細菌などの病原体が肺に感染することによって引き起こされる炎症がほとんどなのですが、病原性や毒性を持たないカビや動物性蛋白質などの有機物・化学物質などを繰り返し吸い込んでいるうちに肺が過剰反応を示すようになりアレルギー性の炎症が生じて引き起こされてしまうのです。

3.急性肺障害の症状

症状としては、咳や発熱、全身倦怠感などの症状が現れ、重症化すると呼吸困難に陥ることもあります。
喘鳴(呼吸のたびにヒューヒューぜいぜいする音)を伴い、レントゲン写真上は薄く炎症像を確認できます。
原因の多くは患者さんの自宅や職場の環境の為、その場から離れると症状が楽になったり、無くなったりしますが、その環境に戻ると再び悪化してしまいます。
このような状態を繰り返し続けてしまうと、慢性的な咳や呼吸困難感で悩まされることになります。

4.急性肺障害の治療法

急性肺障害の治療としては、その人の症状の重さによって変わります。
症状がかなり重い場合は機械的人工換気となります。この場合は自身で呼吸をすることが困難な患者様への治療法です。
ほとんどの方は、お薬によっての治療法と原因の排除と言った方法をとります。
上記でお話ししたようにまずは季節家電を清潔にすることから始めましょう。

4.まとめ

寒い日には煖房を、暑い時は冷房を・・・と快適に過ごせるような世の中になってきました。だからこそ、逆に急性肺障害は誰でもなる可能性があるのです。
急性肺障害は大人だけではなく、子供やお年寄りにとっては軽い症状だとしてもこじらせてしまうと死亡してしまうほどの病気です。
だからこそ、自分の手で予防できることは予防して頂きたいと思います。