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テレビ放映について

ヴァニラさんの整形について、あるテレビ放映でドクターストップがかかったと報じられたようです。
僕は海外にいて、そのオンエアーは拝見していませんでしたが、ヴァニラさんのように、整形を必要とする患者さんもいるのです。

美容外科は不必要な手術

美容外科というのは基本的に不必要な手術であると考えています。
世の中が優しくなれば要らないものなのです。

ただそれは理想で、患者さんから、「整形をしてくれなきゃ死ぬ」と言われることもありますし、実際、その患者さんの整形手術を受けなかったことで、自殺未遂をされた事もありました。
僕は一度診た患者さんの中には、一生診なきゃいけない人がいることを学びました。

ヴァニラさんが希望するなら、僕はできるだけのことはしようと思っています。
できないことは、できません。しかし、できる事に集中すれば、まだできる事はたくさんあるのです。

美容外科と美容外科医

美容外科とは何か、また私たち美容外科医は、いかに患者さんと向き合っているのか知っていただければと思います。

自分の容貌にコンプレックスをもち、それ故に引っ込み思案になり、十分な自己表現ができないとすれば、それは容貌が心を歪めているといえないでしょうか。病気で体が歪めば、すぐに治療の対象になるのに、容貌が原因で心が歪んでいるのに、それを治療しないのはおかしい……治療によって患者の生活の質を向上させ、アクティブな人生を取り戻すことができるならば、それも立派な医道ではないか……そう考えた医師たちによって、1978年に診療科として認可されたのが美容外科です。

美容外科は、もっと積極的に生きたい、自己実現したいと望むポジティブ志向の人が訪れる診療科であり、それを可能にするのが美容外科医なのです。

全ては患者様の笑顔のために

僕は可能性を追及することが、美容医療の進歩を生むと考えています。
特に、ヴァニラさんのような患者さんからは、美容外科医師として多くの事を学ぶ事が多いですし、自分も知らなかった方法や、どうしたら、希望に応えていけるかを考えたり、新しい方法を思いつくこともあるのです。

全ては患者様の笑顔のために。