睡眠時無呼吸症候群ってなんだろう?
院長の市来です。
実は私は睡眠時無呼吸症候群です。
自分で自覚はなかったのですが、家族や同僚に夜に息が止まっているときがあるよと指摘を受けておりました。症状としては昼間に眠たくなるというのが一番だと思います。
睡眠時無呼吸症候群の方は一般に寝付きが良く、寝起きもいいので自分自身の眠りの質がいいと勘違いをしております。寝付きがいいのは、睡眠の質が悪く慢性的に眠いためであり、寝起きがいいのは眠りが浅いからです。
欧米では肥満の方に多いので、治療の一つとしてダイエットがあります。
ただ、東洋人は太っていなくても顎が小さいため、気道を舌が塞いでしまい、いびきをかきやすいのです。睡眠中に息が止まっていても、そのまま窒息してしまうことはありません。
息が止まり、体の中の酸素濃度が低くなると、脳が命の危険を察して寝ている状態から起こして、呼吸を再開させます。このため、深い睡眠に入ることができずに眠りが浅くなり、眠たいのです。
突然死することはないのですが、こうした眠りの質が悪い状態が続くことで、じわじわ血管系にダメージを与えていきます。
統計によると12年後40%の方に何らかの梗塞をおこすリスクがあるそうです。私の見たところでは骨格的な問題で圧倒的に男性に多いと感じております。
治療法につきまして
治療法としては簡単なもので、横を向いて寝るというのがあります。
もう少し医学的に行くとマウスピースを入れることで口の中の空間を拡げていびきをかきにくくする方法もあります。また、シーパップといわれる酸素マスクなようなものをはめて寝ることで空気を送り込み、気道をふさいでいる舌をどかして呼吸をする方法やレーザー治療で気道の入り口を拡げる治療があります。
私はマウスピースを入れていびきがほぼ100%近く止まっております。音がなくなったことで家族には大好評です。ご興味ある方は是非ご相談下さい