大人になってから虫歯になると何かと大変です。
なかなか治療に行く時間が取れなかったり、痛みが激しくて、物事に集中できなかったりもするでしょう。
なんと、毎日のオーラルケア(口腔ケア)によって、虫歯を自然に治せる方法があるのです。

目次

自然治癒させる為の8つの条件

さて、虫歯を自然治癒させる為には、8つの条件があるのです。

1)極めて初期段階の虫歯であること

2)歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスといった清掃用具できちんとプラークコントロールが出来ていること

3)フッ素効果を活かすためにフッ素入りの歯磨き粉やフッ素ジェル、フッ素洗口剤をきちんと使用すること

4)虫歯になりやすい糖分や間食が控えられていて健康的な食生活であること

5)唾液を出しやすくする為に食事の際よく噛んでいることやキシリトールガム等を噛んでいること

6)口腔衛生を妨げやすい歯列不正や親不知等の処置がされていること

7)詰めもの等、修復物の劣化がなくメンテナンスがきちんとされていること

8)歯科医師の定期的な精密検査と適格な診断がされていること

再石灰化とは?

自然治癒で虫歯を治すのには、「再石灰化」が重要なのです。
では、再石灰化とはなんでしょう。

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脱灰が進行しても口の中の唾液が、細菌の作り出した酸を中和して洗い流したり、溶け出したカルシウムやリンを歯の表面に戻す働きをしてくれます。これを「再石灰化」といいます。

毎日の歯磨きで使っているハミガキの多くには、この再石灰化を促進する「フッ素※」という成分が含まれています。

フッ素は、細菌の活動を抑えること、溶けたエナメル質の修復、歯質の強化など、むし歯予防に効果的な成分です。フッ素配合ハミガキ剤を毎日使って、初期むし歯を修復しましょう。

※本ページでは、フッ化物、フッ素化合物を「フッ素」と表現しています。

大切なのはオーラルケア(口腔ケア)への意識

自然治癒(再石灰化)は、条件を満たした場合のみに作用する現象です。
つまり、理論上は十分可能ですが、現実的にはなかなか簡単ではないようです。
やはり大切なのは・・・
オーラルケアに関心(知識)をもつこと、
セルフケア(環境)を続けること、
プロケア(評価)をしてもらうこと、ではないでしょうか。