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食品成分表示は本当?
楽しいはずの食事も、ダイエットで自分が追い詰められていたりするとのカロリーなどの食品成分表示によって一喜一憂してしまい、食後になってストレスにつながったり、翌日の体重計の上で自らの過去を反省したりなどということが日常茶飯事となっています。これが、糖尿病とかCKD(慢性腎臓病)などの食事制限のある身となるとなおさらでしょう。患者のなかには半分冗談交じりですが「食事を取るたびに先生の顔が思い出されて憂鬱です。」とおっしゃる方もおられます。私に取っても自分自身の食欲と戦って日々負け戦となっています。その、食品成分表示が本当に信頼できるものなのか?と問いかけた話です。
NYタイムズのクイズに挑戦してみました
従来の食品成分表示は、その食品の組成を分析し含有されている栄養素のもつ栄養分をカロリー、ナトリウム、カリウム、たんぱく質、脂質、リンと足し合わせて得られるものです。しかし、それらを呑み込んだ後、本当にすべてが消化吸収されるかということまで考慮に入れていません。たとえばタンパク質の多いもの、食物繊維の含有が多いもの、たとえばナッツ類などは25%は吸収されず排泄されます。
昨日のNYタイムズにちょっとしたクイズが載っていましたので紹介します。
クイズ問題と私の見解
1 アップルジュース 41.66カロリー/100g
A:ほとんどタンパク、食物繊維が含まれていません。
2 ツナ缶 135.77カロリー/100g
A:タンパクが多いため消化吸収されない部分が多く実際には88カロリー程度と考えられる。
3 肩バラ肉 188カロリー/100g
A:やはりタンパクが多く、161カロリー/100g程度
4 キャノーラ油 900カロリー/100g
A:脂質がほとんどで、従来通りの計算が当てはまる。
5 ヨーグルト 58カロリー/100g
A:タンパク質が多く、カロリーはもっと少ないと考えられる。
6 ピスタチオ 584カロリー/100g
A:ピスタチオはタンパクを含み、吸収されるカロリーはもう少し少ない。558カロリー/100g程度。(よく噛んで食べなければさらに少ないと思います)
7 白米 125カロリー/100g
A:ほとんどが炭水化物なので、従来通りの計算が当てはまる。
以上ですが、これらのカロリーは信頼できるのでしょうか?それとも、消化吸収を考慮するともう少し少ないと考えてもいいのでしょうか?
皆さんも是非トライしてみてください。
http://well.blogs.nytimes.com/2015/04/27/the-new-logic-of-calorie-counting-take-the-quiz/?ref=health