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マッサージに行くと会話に疲れる

形成外科や美容外科医師の仕事は、立ち仕事や、姿勢を酷使することが多いです。さらに、僕の場合、最近飛行機や新幹線の移動が多くなり肩や腰が疲れるので、旅先でマッサージに行く事が多くなりました。 その時、非常に困るのが、マッサージ師との会話なのです。

マッサージ師達は、僕の肩や腰を触りながら、腎臓が悪いや、胃が疲れてるというような事を言ってくるのです。 医師である諸兄も経験がおありだと思いますが、これは大変対応に苦慮します。わざわざ、ただのマッサージで自分の仕事を申告していないので、適当に話を合わすのですが、聞いてて無茶苦茶な部分があったりもします。 散々身体や健康についての話を聞かされたあとで、ところでお客さんはどんな仕事なんですか?と聞かれた時の気まずさといったらないのです。 医師であることがわかったとたん、かなり気まずい空気が流れて、残り時間は寝たフリをするしかないのです。 まあ、マッサージには神経への刺激による疲労感の緩和やリラックス効果があり、気持ち良くて寝てしまうことも多いのですが、、、

こういった場合だけでなく、医師として患者さんから聞く民間療法も疑問符がつくような内容のものが多いのは事実ですね。巷にはいろんな民間療法が転がっているのです。

小顔ブームなど、巷に氾濫する民間療法

美容外科の世界では、最近小顔ブームなるものが席捲しており、女性患者の間でかなり話題になっております。 エラ削りや顔の脂肪除去、バッカルファットといって咬筋周囲の脂肪を取る手術が一般的ですが、最近では脂肪溶解注射というものが人気を博しています。 僕自身は、エラのボックス注射が、日本女性にとって、非侵襲的で最も理にかなっている小顔治療であると思うが、小顔に関しても、巷にはいろんな民間療法が広がっているようなのです。

患者様に聞くと、女子の間では小顔矯正なるサロンが人気で、三人に一人は小顔矯正に行ったことがあるというのである。 これもマッサージの延長で、リンパの流れについては知らないのですが、顔の骨が動くとのたまうのはいかがなものかと思います。頭蓋骨の縫合が動くわけないのですが、そう言うと患者様から怒られてしまうことがあります・・・。

安心した美容医療をうけるために

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「いつまでも美しくいたい」「新しい自分を見つけたい」美容に関する患者様の想いは様々です。美容サービスを受ける際には、安心して医療を受けてもらえるよう私たち美容外科医も可能な限り努力していますが、 人は何を信じるかで、人生は変わります。
巷にあふれる情報の中で、影響力ある人が言った事が常識になっていきます。 僕自身が影響力のある医師にならなければ、理想とする美容医療はできないんだなと感じる昨今です。