3人に1人ががんで亡くなる時代

2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで亡くなる時代になっている。つまり多くのがん患者さんは進行状態もしくは早期で見つかっても進行状態に移行してしまうということになる。発達した集学的治療によって5年生存率は上昇傾向にあるが、死因の第一位であることは今後も変わらないかもしれない。それほどがんというものは増殖・転移する力が強い。そのため予防やいかに早期に発見するかがとても重要となってくる。検診普及率もまだまだ低いと言わざるを得ない。

画像: 3人に1人ががんで亡くなる時代

検診→早期発見→手術

検査の普及により、以前では見つかりにくかった微小ながんを発見する機会が増えている。また亡くなられた方の解剖結果では、微小ながんを持ち合わせていたという報告が、がん種によって様々だが、決して少なくないようだ。また、一口にがんと言っても種類は多岐に渡り、月単位でみるみる大きくなっていくものもあればしばらく何もせず様子をみていてもあまり変化しないものもある。いずれも診断がとても大事になってくる。まず正しい診断、そしてその病気の性質にあった治療方法の選択が必要なことは言うまでもないことである。そして、がんを根治する大前提はやはり手術となる。なぜならば一度外に離れて、転移や周囲への広がりが始まると手術で取り切れなくなってしまう。目に見えないがん細胞が全身に漂ってしまうためである。やはり、検診→早期発見→手術という方針は今後も変わらない大方針である。

画像: 検診→早期発見→手術

早期発見・手術の重要さ

前述の、あまり変化が起きにくいがんというものが最近知られている。例えば微小な甲状腺癌や前立腺癌である。大人しい性格のもので、数年という時間単位で経過をみても悪化しない可能性が高い。しかし、これを裏付けるためには定期的で慎重な、専門医によるフォローが重要である。決して放置してよいわけではない。全てのがんの中ではこれら経過観察が選択肢となるものはごく一部のため「初期のがんは治療しなくてよい」「がんは放置治療がよい」ということには決してならないことは肝に銘じておく必要がある。「治療しなくてもよかった」など放置を勧めるコメントはあくまで結果論であり、「検診を受けておけばよかった」「しっかりと治療に取り組んでおけばよかった」という患者さんのほうが圧倒的に多い印象がある。私のように診断から抗がん剤治療、症状緩和治療、そして入院・自宅での看取りまですべてを担当している医師からすると、やはり早期発見・手術がいかに重要かがよく分かる。結論としては、経過観察できる微小癌も確かに存在するが、全体からするとかなり少ない部類に入るため、日頃の生活習慣・検診・専門医による適切な治療をぜひ心掛けて頂きたい。そして最適な治療方法については自分の生活や治療後の合併症まで含めて納得した方法を選択する必要があり、時間をかけた相談や場合によってはセカンドオピニオンもよい手段と思われる。

画像: 早期発見・手術の重要さ

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