画像: 実はとても怖い”カビ”が引き起こす夏の風邪とは?

ご存知ですか。カビが引き起こす”肺炎”(夏型過敏性肺炎)の怖さ

蒸し暑い季節に入ると、毎年夏風邪をひいてしまう・・という方はいませんか。もしくは、花粉症でもないのに、この時期になると決まって空咳がひどい・・。このような方は、ひょっとしたら「夏型過敏性肺炎」を患っているのかもしれません。
昔、ヨーロッパ各地で酪農に従事する農夫が牛の飼料である枯れ草を扱う際に発熱、咳、呼吸困難などの症状を引き起こす「農夫肺」と呼ばれる病気が見つかり、過敏性肺炎という考え方が確立されました。日本で報告されている主な過敏性肺炎には夏型過敏性肺炎(約75%)、農夫肺(約8%)、換気装置肺炎(約4%)、鳥飼病(約4%)、職業性過敏性肺炎等がありますが、梅雨の季節から多く発生する”夏型過敏性肺炎”の発症が圧倒的に増えています。

夏型過敏性肺炎の原因は?

夏型過敏性肺炎の原因は、酵母カビの1種であるトリコスポロン属のトリコスポロン・アサヒやトリコスポロン・ムコイデスを吸い込むことによって起こる、実は非常に身近な病気です。これまで、あまり知られていなかった疾患の為、”カビ”が原因で発症するとは予想もしなかったと驚かれる方も多いのですが、四季が豊かで、高温多湿の環境にある日本ではごく一般的な疾患になりつつあります。

高温多湿になる梅雨の時期は、エアコンが原因となる事が多く、5月から10月の間だけ症状が現れる人も多いことが特徴です。また、湿気の多い、台所や浴室、古い木造家屋にもトリコスポロンが繁殖して発病しやすくなってしまいます。

夏型過敏性肺炎を疑う症状は?

多くの場合、抗原となるカビを吸い込んでから4~6時間後に、咳や痰・発熱などの軽い風邪のような症状で始まることが多いです。しかし、通常の風邪だと思いそのまま放置していると、次第に症状が重くなり、息切れなどの呼吸困難を伴う肺炎の症状が現れることがあります。症状は8~12時間持続しますが、同じ環境のままだと症状はそれ以降も続き、その環境から離れカビを吸入しなくなると、数日から10日で治ることが多いことも特徴です。

画像: 夏型過敏性肺炎を疑う症状は?

カビの繁殖しやすい環境とは。

☆カビが生育・繁殖しやすい条件☆
栄養:糖類を好むのですが、条件さえ揃えば糖類以外でも分解吸収してカビの栄養源となります。
温度:5~35℃の範囲でも発育しますが、20~30℃が最も増殖しやすい温度となります。
湿度:湿度が60%を超えると発生しやすくなり、80%を超えるとあっという間に増殖します。
このように、気温・湿度の環境要因から日本では梅雨の時期〜秋にかけて最もカビが繁殖しやすい季節に当てはまります。

夏型過敏性肺炎の原因”カビ”を退治するポイント

1、お部屋の湿度コントロール
湿度を下げるには晴れた日のこまめな換気が有効です。ただし、梅雨時期は湿った空気を取り込みかねないため、除湿機の定期的な利用も効果的です。また、風が通りにくい家具の裏やクローゼットの中なども湿気がたまりやすい為、家庭用除湿剤の使用しこまめに入れ替えたり、家具の配置を壁から5㎝以上離すなど心掛け、空気が流れるスペースをつくりましょう。

2、台所のカビ退治
調理や洗い物のとき、換気扇を回していますか?
キッチンは、調理時には鍋や炊飯器、食器洗いの排水溝周りなどからも水蒸気が出るため高湿度・高温の環境が整っています。また、ダニや細菌のエサとなるものも豊富にあるため注意が必要です。
食器洗い、食材を切る時の水の飛び散りは、高湿度の原因になります。そのため、水仕事の後は乾拭きをこまめに行い、可能であればアルコールを利用した防カビ対策を行いましょう。アルコール(消毒用エタノール)は台所でも使えるため、まな板を乾かしてから表面にスプレー等行えば対策としては万全です。

3、脱衣所など湿気が溜まりやすい場所の換気
洗濯機や浴槽、洗面台などが近くにあり常に湿気が溜まりやすい場所でもあり、かつ衣類などが沢山置かれている脱衣所は、カビの繁殖にはもってこいの環境。乾燥させたはずのタオルも、湿気の多い場所に長時間置きっぱなしにしておくと、カビが発生しやすくなるため、換気が十分に行いましょう。また、足拭きマットも高温多湿の環境が整っています。長機関足拭きマットをそのままにしておくと、床にまでカビが広がることがあるので注意が必要です。

画像: 夏型過敏性肺炎の原因”カビ”を退治するポイント

画像: www.srl.info

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診断方法

血液検査では、炎症を示す白血球増加、CRPという炎症を示すタンパク質の上昇が認められます。また、この他にそもそも原因となるカビに暴露され、過剰なアレルギー反応が起こっているかを判定する「抗トリコスポロン・アサヒ抗体」検査もあります。抗トリコスポロン・アサヒ抗体の検出は、原因抗原がトリコスポロン・アサヒであることを示す、夏型過敏性肺炎の診断に有用な検査法です。

また、胸部レントゲン像では、本来、肺全体にスリガラスのような白い影が写ることがありますし、肺機能検査では、肺の機能低下を認めます。症状が進行している場合は、肺と気管に生理食塩水を入れ気管と肺を洗って集めた液で、”リンパ球”の増加を確認することもあります。

重要なことは、早期診断と原因の除去

夏になると毎年風邪をひく、咳が出るという人は、夏型過敏性肺臓炎の可能性があります。呼吸器科などの専門医に、一度きちんと調べてもらうことをおすすめします。また、生活環境の中でカビの発生を意識した環境改善を図ることも忘れないようにし、健康な身体でこの夏も乗り越えましょう。

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