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誰もが待ちわびた出産

英国王室は、2015年5月2日キャサリン妃の第2子出産を正式に発表しました。
もともと、公式の発表によると出産日は4月29日であった模様ですが、若干予定日が遅れての出産となりました。

誰もが耳にしたことのある「予定日」。実は、もともと出産予定日ぴったりに生まれる赤ちゃんの割合はそれほど多くなく、出生児全体で15人〜20人に1人程度ではないかとも言われています。しかし、出産予定日がわかっている以上、出生を今か今かと待ちわびてしまいますよね。

出産予定日はあくまでも”予定”日

そもそも”出産予定日”とは、出産時期の”平均値”のようなもの。
そのため、必ず予定日に生まれる訳ではありません。 実際、正期産としての時期は37週0日〜41週6日とある程度の幅が設定されているため、分娩予定日から少々遅れたくらいでは、あまり問題となることはありません。今回のキャサリン妃の出産も、数日間遅れたとはいえ、ほぼ予定通りの正期出産でした。
予定日が過ぎた場合は、期待感とともに不安な気持ちも出ていたりして、なんとなく落ち着かない状況になるかもしれませんが、数日ほどの遅れは何ら問題ないことが多いです。
しかし、医学的にみて予定日をある期間超えた場合は、”過産期”といい、母体と赤ちゃんの健康に注意が必要となります。

画像: 出産予定日はあくまでも”予定”日

過産期とは?

では、出産予定日をどの程度越えると、過産日となるのでしょうか?

一般的に、妊娠42週0日を超えた場合は「過期妊娠」と呼ばれます。日本では、過期産の頻度は全分娩の約2%ほどと言われていますが、 海外での過期妊娠率より非常に低いとも言われています。
この理由として、日本では母体・赤ちゃんの安全を考え、なるべく42週を超えないよう、必要に応じて誘発分娩などの利用による管理が行われていることがあるからだと言われています。

過期妊娠って、何が心配なのでしょうか。

妊娠期間が長引くと、一体どのような問題が生じるのでしょうか。
医学的には、以下のような状況が起こるため、妊娠42週を越える場合は厳密な管理が必要と考えられています。

【巨大児】
4000グラムを超えると巨大児といいますが、過期産では当然子宮内での成長期間が長引くため、巨大児になりやすくなります。 巨大児は、母体の膣や外陰部の重症裂傷、分娩児外傷、肩甲難産など出産にまつわるトラブルの頻度を高めてしまうリスクがあります。

【胎盤機能不全】
過期妊娠となると胎盤機能が低下する場合があります。 胎盤機能の低下は、場合によっては胎児へ酸素供給や栄養供給の低下を招くため、胎児へのストレスが増加してしまいます。

【羊水減少】
過期妊娠では羊水が著名に減少しています。羊水は、母体の中で赤ちゃんを守り、分娩時においても大切なクッションとしての役割を担います。羊水量の維持は、胎児の尿産生や胎盤循環状態によっても変動するのですが、過期妊娠の際には、胎児胎盤循環血液量の相対的な減少が羊水減少を招くとも考えられています。
万が一、羊水量が著しく減少すると、分娩時に臍帯圧迫などを引き起こす危険性があるため、自然分娩ではなく帝王切開での出産を試みる場合があります。

【胎便吸引症候群(MAS)】
お母さんのお腹の中で成長し続けるのは、心地よいことなのですが、あまり期間が長すぎると上記のような問題を引き起こす場合があります。そうすると、赤ちゃん自身にもストレスがかかってしまいます。このストレスは、迷走神経反射を強め、腸管蠕動運動の亢進と肛門括約筋の弛緩が引き起こされ、羊水中に胎便排出を促します。 また、過期妊娠となり羊水がほとんどない状態では、便は羊水の中を浮遊することになります。
このような状況で、万が一分娩後の第1呼吸の際、胎便を吸飲してしまうと、肺が胎便まみれになり、重篤な呼吸障害を引き起こすため注意が必要となります。

画像: 過期妊娠って、何が心配なのでしょうか。

出産までは、気持ちを穏やかに。

出産日を超えた状況では、母体の健康ももちろん、赤ちゃんの健康がとても気になると思います。一般的に、出産予定日を超えた状況では、母体・赤ちゃんの状態確認には万全の体制で挑みますが、血圧の管理や羊水量のチェック、エコーを用いた赤ちゃんの確認など、これらは全てお母さんと赤ちゃんとの絆を確認することにもつながります。

まずは、出産の日を無事迎えれるよう、それまでは気持ちを穏やかに、そしてお腹の赤ちゃんのことを考えながら、お母さんの身体を休めることが一番大切ですね。

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